いま劇場は、たぶん「文明史」的な転換期を迎えています。戦後の鑑賞団体による教養の時代、バブル期の企業文化戦略、世田パブ以降の公共劇場┄┄「観客」「劇場」「地域」の歩みを再検証しながら、2030年代の劇場と演劇の可能性を、あらたな担い手を目指す受講者とともに考え、語り合い、深めていきたいと思います。

コーディネーター:高宮知数
講師:清水裕之、伊藤裕夫、坂田裕一、岸本佳子

オンライン講座(毎週水曜日・19時~21時)
9月24日、10月1日、8日、15日、22日、29日

合宿スクーリング
11月1日(土)、2日(日)

受講料:33,000円(税込み)

髙宮知数

立教大学社会デザイン研究所研究員、東日本国際大学地域振興戦略研究所客員教授、座・高円寺劇場創造アカデミー 講師。文化庁:大学を活用した文化芸術推進事業「公共ホールのつくり方と動かし方を学ぶ」、ダイワハウス寄付講座「文化の居場所を考える」等のプログラム・ディレクター、他講師多数。近著に「街直し屋――まちとひとを再生させる仕事」(共編著・晶文社・2017年)「文化の居場所の作り方:久留米シティプラザからの地方創生」(共著・誠文堂新光社・2017年)

清水裕之

名古屋大学名誉教授、専門は建築計画・都市計画(特に劇場建築計画)、元岡崎市民会館芸術監督。新国立劇場、東京芸術劇場、彩の国さいたま芸術劇場、世田谷パブリックシアター、愛知県芸術劇場、ゆだ文化創造館、石垣市市民会館などの公立文化施設計画に参画し、創造型施設の提案、市民参加型の公立文化施設計画の必要性を説く。管理運営面の重要性を早くから指摘し、建築設計と平行した管理運営マスタープランの作成を手がけた。岡崎市民会館芸術監督も務めた。著書に『劇場の構図』、『21世紀の地域劇場』、『新訂アーツ・マネージメント』など。

伊藤裕夫(日本文化政策学会顧問)

広告会社、シンクタンクを経て、静岡文化芸術大学教授、富山大学芸術文化学部教授を勤めた。昨今は自治体の文化振興に関わる委員等に携わっている。共編著に『公共劇場の10年』、『芸術と環境』など

坂田裕一

NPO法人いわてアートサポートセンター理事長・演出家・プロデューサー。

1952年12月13日生まれ、岩手県盛岡市在住。 “劇団赤い風”所属。 国学院大学での演劇活動を経て、盛岡で“劇団赤い風”を結成し、演出家・劇作家等として活動。 平成17年、いわてアートサポートセンターを設立し、小劇場「風のアトリエ」等を運営。

岸本佳子

北千住BUoY代表/芸術監督。演出家・ドラマトゥルク・翻訳家。2017年に複合アートスペースBUoY立ち上げ以降、年間プログラム、全体のディレクションを担当。米国コロンビア大学芸術大学院(MFA)修了。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。2009年より多言語劇団「空(utsubo)」主宰。2014年『林さん』作・演出にて芸創connect vol.7最優秀賞受賞。これまでに、東京大学、東京女子大学ほか兼任講師。